うなぎの価格が毎年高騰する理由とは

うなぎの歴史と現状について

うなぎは、縄文時代から食用とされていたと言われています。一般的に食べられるようになったのは、江戸時代。江戸後期には、みりんが出回り、現在の風味に近い甘い蒲焼きになり、庶民のごちそうとなったと言います。平賀源内の「土用丑の日」のプロデュースもひと役かったのではないでしょうか。もっとも、当時のうなぎは開かれておらず、丸のまま串に刺して焼いたと言われています。その形状が植物の蒲に似ていたところから、「うなぎの蒲焼き」と言ったようです。

現代でも、土用の丑の日には、蒲焼きを食べることが当たり前のようになっています。実際、おおよそ二人に一人は、土用に蒲焼きを食べているそうです。しかし、毎年のように価格が高騰し、なかなか口にできなくなったという方も多いのではないでしょうか。

日本のうなぎの99%は養殖ですが、稚魚であるシラスうなぎの不漁が続いているため、価格高騰したというのが事実です。川に遡上してくる、シラスを捕獲し、大きく育てるのが養殖なのですが、輸入先である香港での不漁が引き金となり、平成24年からは、フィリピンやアメリカ、マダガスカルなどからもシラスや蒲焼きを輸入するようになりました。しかし、シラスの乱獲によって、ますます不漁が続いているようです。

うなぎを気兼ねなく食べることのできる日は

シラスうなぎの漁獲量は、1963年には230トンでした。しかし、2003年には15トンになり、以降、年々少なくなり、平成25年には、13トンに満たない量になっています。

不漁の原因は、乱獲だけでなく、ダムの建設や河口、沿岸の開発などによる環境破壊が影響しているとも言われています。シラスの不漁によって、その取引価格も上がるため、販売価格に跳ね返るのは当然です。

インターネットでうなぎ通販サイトを見てみても、販売価格に大きく影響していることが感じられます。

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このような状況を打破するために、国がかじ取りをする農林水産分野のプロジェクトでは、さまざまな取り組みを行っています。まず、平成22年には、シラスうなぎの完全養殖が可能になりました。しかし、まだまだ量産できる段階ではありません。今後は、シラスの安定生産技術や人工種苗大量生産にむけた技術開発を迅速に推進する予定です。また、うなぎ緊急対策として、養鰻業者向けに実用化試験の取組みの支援や運転資金の借り入れに対する支援を打ち出しています。また、放流方策の検討や実施について、関係者と連携することや生態系の保全や改善など、うなぎの生息に即した環境づくりへの協力などを要請しています。

うなぎの高騰はまだしばらく続くでしょうが、国や農林水産分野の今後の取組みが花開くことを期待したいところです。

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